1. 大阪発!腸から酸素を取り込む技術を追いかけた一日
大阪・関西万博のPR動画に出演したことをきっかけに、「未来社会の実験場」というテーマが改めて胸に残りました。
万博は終われば消えるイベントではなく、裏側には“未来の医療や技術が芽生える場”としての側面もあります。
万博開催中、枚方市の門川議員と一緒に出演したPR動画のご縁から、私は腸呼吸(Enteral Ventilation) という新しい医療技術と、それを実現しようとしている大阪発スタートアップのEVAセラピューティクスさんの取り組みに触れる機会を得ました。
そして実は、大阪・関西万博開催中に、EVAの社長・ 尾﨑 拡 さんと共に、吹田市内の「とある内視鏡クリニックさん」を訪問し、“万博のレガシーが生きている”と実感する時間を過ごしました。
▼📌参考:YouTube|お尻で呼吸?!新生児を救う新技術に驚愕!【万博】
大阪・関西万博での展示期間はどれも短く、期間限定で終了。
新技術の広がりはまだまだこれからの話!!!
少しでも関わる事のできた技術について、記憶が新しいうちに、改めてこの機会に未来の医療と地域のまちづくりの視点から記録として残しておこうと思います。

動画の撮影を終えての感想。
緊張しすぎやん私・・・と改めて反省しつつ。
色々割愛もされていたという。笑
進行担当のはずがお笑い要員で失礼しました(^_^;)💦
2. EVAセラピューティクスとは?
EVAセラピューティクスは、2021年6月に大阪を拠点に創業された医療機器スタートアップで、東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)発の研究シーズを社会実装するために設立されました。
この会社の中心技術が「腸呼吸(Enteral Ventila(A)tion/EVA法)」です。

余談ですが、開発者の方が動画の中では
「エヴァンゲリオンの“LCL”に影響を受けた部分もある」と語っておられました。
EVAセラピューティクスの “EVA” は正式にはEnteral Ventilation(腸換気)に由来しますが、
液体呼吸という発想そのものはアニメ作品の世界観が当時の研究者に“未来の医療像” を想像させた部分があるみたいですね(*^-^*)
科学とフィクションが静かに交差する瞬間を感じてワクワクしました。
EVA社のミッションは、人工呼吸器やECMOに頼らず、またはそれらを補完する “新たな呼吸手段” をつくること。
特に、肺が未発達な新生児や、重症呼吸不全患者への応用が期待されており、酸素を多く溶かす液体 パーフルオロデカリン(PFD) を腸内に投与し、腸壁から血液へ酸素を届ける技術開発が進んでいます。
➡実証の歩み
2021年:マウスやブタの動物モデルで、腸換気法(EVA法)の有効性が確認される
2023年:ブタモデルでの安全性・効果の更なる検証
2024〜2025年:健康な成人を対象とした 第1相臨床試験 では、25mL〜1500mLのPFD投与でも重篤な副作用がなく、安全性・忍容性が確認されたとの報告
技術は確実に段階を踏みながら、臨床応用へ向けた道を歩んでいます。
3. なぜ「吹田のクリニック」訪問か?
吹田市は「健康医療のまちづくり」を掲げており、医療技術やケアの可能性を育てる土壌があります。
こうした研究に対して、地元の声や関心が集まることが、未来の社会実装の支えになると改めて思える市だと思います。
研究者だけでなく、医療従事者、市民、そして自治体。
それぞれの立場で関われる余地が、これから増えていくのかもしれません。
これからもそっと見守っていきたいと思います。
今回訪れたのは、吹田市内の「とある内視鏡クリニックさん」。
市内に腸診療に最新技術を取り入れている医師がいることで、EVA技術に対し“医療現場としてのリアルな視点”を聞くことができる重要な場所でした。

私は医療の専門家ではありませんし、一議員として何かを判断する立場でもありません。
ただ、“新しい技術に関心を持つ人と、実際に開発している人をつなぐ”役割として、ひとりの案内人となり、私も一緒に現場に足を運びました。
訪問時、

尾﨑 拡 さん
現場医療の声を聞きながら進めていきたいんです!
そんな風に話しをされていました。
議員としても、地域医療・子育て・命を守る観点からも、“この技術がどう市民に届くのか” を私も注視しています。
技術は、まだまだ“これから”。
資金も人の協力も必要で、「社会実装の前夜」という中、
「自由診療としての可能性を模索し、医療現場でニーズがあるのか?」
「事業として成り立つ可能性があるのか?」
現場の声を集めるスタートアップの瞬間に出会えた事に感謝いたします。
4. 知りたい!取材をして腸呼吸の技術をもう少し詳しく
従来の呼吸は、口や鼻 → 気道 → 肺 → 血液へ酸素が届きますよね。
腸呼吸では、酸素をたくさん溶かす液体(PFD)を腸に入れ、主に直腸に広がる血管網を通して酸素が体内に取り込まれる
↓
肺を使わずに酸素が全身へ届く
= まさに“腸で呼吸を補助する” 発想です。

なぜ“腸”なのかというと、腸は元々、栄養や薬を吸収する器官で、血管網が豊富!
酸素の取り込みも理論的に可能だからだそうです。
水生生物の「腸呼吸」にヒントを得た研究が基盤で、自然界の仕組みをヒントに、哺乳類向けに応用しようとしたのがEVA法。
新生児の呼吸補助や人工呼吸器が使えない場面での代替、医療資源が乏しい地域での救命手段として期待されている新医療技術です。課題としては、成人適用には大容量の液体投与が必要で、装置開発・医療承認・現場導入の道のりがあり、社会的理解と医療側の受容性というところだと思います。
5. 私の訪問雑感 & 市議としての視点
“技術”と“地域医療”をつなぐ視点として、クリニックの先生が言われていた
「技術がすごくても、現場で活きてこそ意味がある」
という一言は重みがありました。
技術と現場。
未来と地域。
その間をどうつないでいくかもまた、それぞれの自治体の役割になるのかもしれません。
「おしりで呼吸する」と言うと最初は「なにそれ・・・。」と笑い話のようですが、
その裏には “命を救うかもしれない本気の研究” があり、驚きと希望を一緒に伝えると、市民に届きやすいとも感じました。
新しい医療技術の受け皿づくりやスタートアップとの連携、地域医療の質の向上といった今後の政策テーマへの示唆も得られる内容だと思います。
6. 結びにかえて
政治の現場は制度や予算の議論が中心ですが、
こうした未来医療に触れると、
「希望はこうした場所で芽生えるんだ!」と素直に感じます。
“腸で呼吸する”という発想はユニークですが、
その奥にあるのは 「救える命を増やしたい」 という純粋な願い。
万博が終わってひとこと振り返りの感想を述べるとするなら、万博は、展示によって未来を育む「実験場」であったと思っています。
訪問先ではまさにその延長にある取り組みを感じました。
吹田という地域で、ひっそりと、しかし確実に育ちつつある未来医療の芽。
“万博のレガシー”そのものだと感じました。
こうした技術がいつか、医療や子育て、地域の命をそっと支える日が来ることを願って。
議員として、一歩目の歩みを見届けられたことに感謝します!

(付記)
本記事の内容は、EVA社の資料・公開論文・プレスリリースを基に構成しています。
腸呼吸技術は実用化前段階であり、導入時期・効果には個別差があります。

- 吹田市議会議員
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同志社女子大学学芸学部音楽学科卒業(中高一種教員免許取得・音楽 運転免許あり その他)
社団法人大阪フィルハーモニー協会楽団事務局元職員
結婚を期に関東へ移住しフリーな音楽ライフを満喫しつつ、独学でWebライターや美容と健康のプロ資格も取得。地元コミュニティーを築く中で市政に興味を抱く。2023年、統一地方選挙で初当選!
再び独学で政治経済を学び『人生は挑戦の連続である』ことを体現する二児の母。
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